今年はスギ花粉の飛散量が、極めて多いそうです。この主な原因は戦後、建材・治水などの目的で全国の国有林に植林されたスギ。
1960 年代後半より、花粉生産力の高い樹齢 30 年以上のスギ林面積が多くなったことにより、 1970 年代前半より患者数が急増し続けているようです。現在では日本の国土面積のなんと約 20 %がスギ・ヒノキ林なのです。
この一大事に林野庁も、@ 花粉の少ないスギ品種の原種の開発・普及、A 花粉を多く出す樹木の抜き伐り、B抜き伐り・枝落とし等の森林ボランティア活動を行う際の作業器具の購入費支援まで実施しているのですが、抜本的な解決策には程遠く、ポーズにもなっていないありさまです。
かつては必需品であった針葉樹のスギ・ヒノキ林ですが、森林の雨水貯留機能や、多様な生物の生息空間としては、クヌギ・コナラ等の落葉高葉樹林のほうがはるかに上回ります。ハイキングに行っても、落葉広葉樹林は変化に富んで、林床も明るくとても気持ち良いものです。
まず大事なのは、国内のスギ・ヒノキ林への新たな需要を開拓し、森に良い循環を与えることです。花粉症の方が、ティッシュを大量に使ってパルプの需要が高まり、森が循環し始める前に何とかしたいものですね。 |